BOBBI'S STORY 美しさの再定義 何を美しいと感じるかという質問について、ボビイ ブラウンの答えを聞くと、驚く人がいるかもしれません。
”力強い眉、眠たげな目、出っぱった鼻筋。私が心を惹かれるのは、そんな特徴です。美しさとは、写真のように完璧な姿のことではありません。その人らしさを発揮することなのです。” 完璧な容姿へのこだわりが強い業界の中でメイクアップ アーティストとして頂点で活躍してきたことを考えると、そんな考えは型破りに思えるかもしれません。でも世界中の女性たちは、ボビイの意見を聞いて救われた気持ちになります。ボビイはこう信じています。
”メイクは、女性が自分らしい心と姿でいるためにあるもの。きれいになって自信にあふれた自分でいるためのものです。” それは言葉だけの約束ではありません。ボビイが自ら名前をつけたブランド、ボビイ ブラウンによって、すべての女性が自分らしい美しさを発揮できるようになりました。シーズンごとにボビイが八表するシンプルで使いやすい化粧品は、いつまでも新鮮さを失わず、なめらかで自然で健康的な仕上がりが実現できるものばかりです。
ボビイの出発点
幼い少女だったころから、ボビイはメイクに夢中でした。「思い出すのは、金の縁取りがついたブルーの化粧室で、母が白いアイシャドウや黒のアイラインを使うのを見ていたことです。華やかでいて、清潔感のある人でした」。そして働ける年齢になるとすぐに、ボビイは地元の小さな化粧品店を訪ね、そこで初めて化粧品の現場を体験したのです。

ボビイはボストンのエマーソンカレッジで勉強を続け、舞台メイクで美術学士号を取得。卒業後はプロのメイクアップ アーティストとして働くためにニューヨークに移ります。そこでボビイは、増え続ける自分の作品集を、見てくれるという人すべてに見せ、着実に人脈を広げ、チャレンジを続けました。それはマンハッタンで成功しようとするフリーランスのメイクアップ アーティストなら誰もがたどる道のりでした。

浮き沈みを経験しながら、ボビイの才能と意欲はやがて、誰もがうらやむような一流の雑誌、写真家、モデルとの仕事につながりました。ブルース・ウェーバーの代表作となる写真、アメリカ版『ヴォーグ』に掲載されたアーサー・エルゴート撮影のエネルギッシュな写真、『コスモポリタン』や『Self』用に故フランセスコ・スカヴロが撮影した、髪を風になびかせた魅力的なポートレイトなど、次々にボビイの仕事が発表されました。タチアナ・パティッツの7ページ記事でウェイン・マーサーが撮影した美しいアップの顔写真でも、ボビイの仕事が脚光を浴びました。そして、ボビイが一躍有名になったのは、1987年アメリカ版『ヴォーグ』の表紙です。写真家は有名なパトリック・デマルシェリエ、モデルは彫刻のように美しいナオミ・キャンベル、そしてメイクはボビイ・ブラウン。単身ニューヨークに乗りこんでから7年で、ボビイは認められ、業界で注目されるアーティストになったのです。
ボビイのすばらしいアイディア
メイクアップ アーティストとして成功を手に入れたボビイは、市販の化粧品を何でも自由に選んで使うことができる状態にありましたが、どれを使っても不自然な仕上がり感が気になっていました。華やかでかつ自然な仕上がりのメイクが簡単にできる化粧品は、ほとんどなかったのです。

フリーランスのキャリアを10年ほど積んだころ、雑誌の写真撮影でひとりの科学者と出会ったことが大きな転機になりました。「私はリップスティックを作りたいと考えていました。匂いがなくて、乾いたりべたついたりしない、唇をより自然に、そしてよりきれいに見せてくれるようなものを。その科学者にそう話したのです」と、ボビイは語っています。

科学者は、ボビイの希望どおりの、まったく新しい配合の口紅を作り、ピンクブラウン系のリップ カラーが誕生しました。その後すぐに、ブラウンベースのリップ カラーがさらに9色 生まれ、ボビイのリップスティックセットが完成したのです。

1991年、その10色リップは、ボビイ ブラウン エッセンシャルズという名前で契約店でのみ発売を開始。ボビイが期待した売り上げは月に100本でしたが、発売当日のうちに100本の売り上げを記録しました。理由は明らかです。女性は、シンプルで使いやすく美しさを引き出してくれる化粧品を求めていたのです。
ボビイ ブラウン コスメティクスの誕生
噂はたちまち広がりました。ボビイの化粧品に対するユニークな考え方は、より自然な仕上がりを求めていた女性たちから大歓迎を受けました。業界で最も著名な美容編集者たちからも支持されて、ボビイが立ち上げた小さなブランドは大評判を呼びました。それは口紅だけにとどまりませんでした。ボビイのファンデーションは、ピンクではなく イエローベース。今日知られている通り、これはメイクアップ界の革命でした。そしてボビイは、鮮やかな色や派手な色と同じぐらい、ニュートラルな色を使いこなせる幅広いスキルを証明したのです。

美容業界におけるこの革命に、化粧品会社の老舗エスティ ローダーが注目し、ボビイ ブラウン コスメティクスは創業からわずか4年後の1995年にエスティ ローダーグループに加わることになりました。今日でも、ボビイ ブラウンは、このブランドのクリエイティブ面をコントロールしています。

現在のボビイ
自分の会社の運営に加え、ボビイは、ニューヨーク・ファッションウィークのステージ用に常に新しいルックを作り、技術を追求し続けています。このファッションショーのバックステージで毎年メイクを担当するアーティストとして、ボビイは、レイチェル・ロイ、J・メンデル、エリン・フェザーストン、トリーバーチ、シンシアローリーなど、一流の顔ぶれと仕事をしています。

ボビイは「トゥデイ・ショー」や「オプラ・ウィンフリー・ショー」にTV出演して、実際のメイクのやり方を伝える仕事もたびたび引き受けています。そのアドバイスが、同時配信のコラムに載ったり、世界中の雑誌やウェブサイトに取り上げられたりしています。もちろん、ボビイ・ブラウンはいつでも彼女のスタート地点であるメイクの現場中にいます。そして同時に、世界一流の雑誌から最も求められ人気のあるメイクアップアーティストでもあるのです。

ニューヨークタイムズのベストセラー作家であるボビイは、美容とライフスタイルについて解説したすばらしい著書を5冊発表しています。タイトルは、『Bobbi Brown Beauty(ボビイ ブラウン ビューティ)』『Bobbi Brown Teenage Beauty』『Bobbi Brown Beauty Evolution』『Bobbi Brown Living Beauty(ボビイ ブラウン リビングビューティー)』『Bobbi Brown Makeup Manual』。 ※ボビイ ブラウン ビューティ、ボビイ ブラウン リビングビューティーは日本語版が販売されています。

誰かの人生をよりよくすることを、ボビイは意義のあることだと感じます。「他の人の力になることは私の喜びなのです。私も幸せになれるのですから」と語っています。ボビイ ブラウン コスメティクスは、ドレス・フォー・サクセスやJane Addams Vocational High School(ジェーン・アダムズ職業訓練校)などの組織に、年間を通じて大規模な資金の寄付や物資の提供を続けています。